習い事は〇歳から始めると上達する!?2021年6月5日から二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」に入りました。
本日2021年6月5日から、二十四節気の一つである「芒種」の時期に入りました。稲など芒(のぎ/実の外殻についている針状の特記)のある穀物の種をまく頃です。太陽の黄経は75度。
さらに、明日6月6日は、「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」。
昔からの「習い事、芸事は6歳6か月の6月6日から始めると上達する」との言い伝えにちなんで、全国楽器協会などが提唱して制定されました。
この日にお稽古事を始めると上達すると言われる所以は様々にありますが、室町時代に父の観阿弥とともに能楽を大成した世阿弥による『風姿花伝』にそのルーツがあると言われています。
この芸において、大方7歳をもて初めとす。このころの能の稽古、かならずその者自然といたすことに、得たる風体あるべし。舞・はたらきの間、音曲、もしくは、怒れることなどにてもあれ、ふとしいださんかかりを、うちまかせて心のままにせさすべし。さのみに、善き悪しきとは、教ふべからず。あまりにいたく諌むれぽ、童は気を失ひて、能ものぐさくなりたちぬれぽ、やがて能は止まるなり。ただ、音曲・はたらき・舞などならではせさすべからず)。
(出典:『花伝書(風姿花伝)』川瀬一馬校注 講談社)
要約すると、「芸能ではだいたい数え年7歳(満6歳)くらいに稽古を始めるのがよい。この時分の稽古は、その子のやりたいように自然に行う仕草の中に得意とするものがあるから心のままにさせよう。あまり細かく教えたり注意したりすると、その子はやる気をなくして止まってしまう。さらに、もっぱら基本動作以外はやらせてはならない。」といった内容です。
さらに、江戸時代になると歌舞伎にもこの考えが広がり、「六歳の六月六日…」という六続きの言い回しが歌舞伎の舞台で使われるようになったと言われています。
私は小学校に入る前、ちょうど6歳で書道を習い始めました。それまでも硬筆や体操教室などの習い事をしていましたが、「道」のつく習い事は初めてで、毎週土曜日は正座をする日でした。先生に言われるまま、姿勢、座り方、筆の持ち方などの基本所作をただひたすら真似ました。そして、子どもながらにその型を身につけることに専心しました。その経験が今の仕事につながっているのかと思うと不思議な気がいたします。
さて、これは私の行なっている「クォンタムマナーレッスン」でいつも申し上げていることですが、立ち居振る舞いや話し方、マナーレッスンも、まずは“あるポイントを押さえて頂くだけ”で、比較的速く“達人の領域”に達しやすくなります。しかも、お子様はもちろん大人の方も驚くほど変化なさいます。
またこのお話の続きは別の機会にお付き合い頂けましたら幸いです。
最後までお読みくださり、有難うございます。
どうぞ素敵な週末をお過ごしになりますように♬
ユウキアユミワールドアカデミー
校長 由結あゆ美