【2022年5月5日】端午の節句、こどもの日。二十四節気『立夏(りっか)』に入りました。
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2022年5月5日は端午の節句であり、こどもの日。そして、二十四節気の一つ『立夏(りっか)』に入りました。
1.「立夏」とは
立夏は春分と夏至の中間にあたり、夏の兆しが見え始める時期です。二十四節気の7番目で、夏を6つに分けたうちの最初の節気。2022年は5月5日〜5月20日です。暦の上では夏が始まり、8月初旬の「立秋」の前日までが夏とされます。
太陽の黄経(黄道の一点と春分点とがつくる角度)は45度で、春分(昼夜の長さがほぼ等しい)と夏至(昼夜の時間がもっとも長い)の中間にあたります。
立夏の時期は気温は高くても湿度が低いので、とても過ごしやすい季節と言えます。気候も安定しているので、お出掛けにも最適な時期。
“風薫る5月”と言われますが、青葉の季節に、青々と茂った樹木の間を風が吹き抜けていく様を表現する語です。風の音、木漏れ日、新緑の香り…様々な角度から感じてみましょう。
2.五節句の一つ、端午の節句の風習
また、本日は五節句の一つ、「端午の節句」でもあります。この日に入るとよいとされる「菖蒲湯」は、本来5月4日の晩に枕の下に菖蒲をしいて「菖蒲枕」として使ったものを、5月5日にお風呂の湯に浮かべて無病息災を願って入浴するものだったと言われています。菖蒲湯には血行促進や保湿効果が期待できるだけでなく、解毒効果もあるそうです。
3.鯉のぼりの由来
この時期に多く見られる鯉のぼり。
室町時代、武家では端午の節句に、戦で使用する家紋入りの旗指物や吹流しを軒端に立てる風習がありました。江戸の町人たちがこれに倣って上げたのが鯉のぼりです。
つまり、鯉のぼりが初めて空に翻ったのは江戸時代になってからのこと。
江戸の町人たちが考案した当時、鯉のぼりは紙でできていました。この紙の鯉のぼりの時代が長く続き、今見るような布の鯉のぼりが広まったのは大正時代からなのだそうです。
では、なぜ鯉なのかといえば、中国の伝説に由来するそうです。
黄河上流にある竜門の急流の下には鯉がたくさん集まり、ここを上ろうとするが流れが激しくて上れないのです。しかし、もしこの竜門を上りきった鯉があれば、その鯉はたちまち竜になると言われていました。この「登竜門」の伝説によって、鯉は中国や日本では立身出世の象徴として尊ばれました。男の子の初節句に立てる鯉幟にはもともと子の立身出世を願う親の大きな期待が込められていたと言われています。
時代とともに変わる風習。私たちは小さい頃から見慣れている鯉のぼりですが、空に鯉を泳がせるとは、なんとも大胆不敵な発想ですね。
4.「立夏」の時期にしておきたい身体のメンテナンスとは
この時期に腰湯で汗腺を使い始め、汗が出やすい身体にしておくことで夏への準備をすると効果的と言われます。
夏は心臓が主に動きます。心臓が活発に動き出して、心臓自体のメンテナンスが始まります。春に排水をしそびれ、からだに水が残ったまま夏の心臓の時期に入ると、「火」の性質を持った心臓は水に満たされた身体の中で非常に働きにくくなります。
そのため、原因不明の狭心症のような発作や、心電図の乱れ、心臓のまわりに水がたまっているというケースなどが起こりやすいそうです。そこで、本格的な夏を迎える前に水を動かしておくと、心臓が溺れずに快適な夏を過ごすことができるのだとか(※五行論においては、夏=火=心臓に対応しています)。
この時期は夏本番に向けて、季節に合った身体のメンテナンスを積極的に行なってみてはいかがでしょうか。
ユウキアユミワールドアカデミー
クォンタムヴォイスアカデミー
校長 由結あゆ美