二十四節気『小満』と 夏の足元のマナー
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2022年5月21日から二十四節気の一つ『小満(しょうまん)』の時期に入りました。
万物が成長して地に満ちはじめる時期。太陽の黄経は(黄道の一点と春分点とがつくる角度)は60度です。
日中は汗ばむことも多くなってきましたね。
本日は夏を美しく爽やかに過ごすために、足元のマナーについて触れたいと思います。
「お宅訪問のシーン」にて
“出迎えてくださるお宅の玄関先で靴を脱いだら裸足。そのままスリッパを履く…”
何か違和感を感じませんか。
特に、公共の場所や改まった場面では、必ず靴下やストッキングを着用するのがマナー。
なぜ靴下やストッキングを着用するの?
“素足をさらすこと=肌の露出”は、ご神仏の御前において“人間臭さを表す”ため失礼にあたります。礼装はもともと神様の御前で身に付ける衣装が元になっています。
簡単に申しますと、基本的に“肌の露出が少なければ少ないほど格式の高い衣装。肌の露出が多ければ多いほど格下の衣装”という位置づけです。
足元の靴、靴下、ストッキングなども同様の考え方です。例えば、プレーンなパンプスは肌の露出が少ないですが、足先やかかとが大きく空いているデザインのものは当然肌の露出が多くなるので格下の靴という位置づけです。公式な会合や目上の方との改まった席などには向きません。
さらにサンダルはカジュアルシューズであり、ミュールはもともとは”ベッドサイドシューズ”。欧米など靴を脱ぐ習慣のないお宅や場所で使用するものですので、使う場所を選びます。
時代に合わせ、温度や湿度調整をする工夫を
もちろんプライベートやシーンによっては素足を楽しむことも素敵ですし、気候変動の激しい時代、温度や湿度を調整をするという点も考えなくてはなりません。
ですが、パブリックの場、ビジネスシーンではとりわけ気をつけたいもの。
最近では汗を吸着するタイプのストッキングや靴下などもたくさん出ていますので活用したいですね。それから、自分自身で汗をコントロールする方法もあります。顔回りの汗を止めることができますが、足まわりの汗も自律神経を整えることで善処できます♪
また、エチケットとして、バッグの中には代えのストッキングや靴下も用意しておくと安心です。
『小満』の時期の七十二候(二十四節気のそれぞれを初候・次候・末候に分けたもの。一候はおおむね5日間。気候の推移や動植物の変化を表している)
[初候 5月21日~25日頃]
蚕起食桑
かいこおきてくわをはむ
(カイコが桑の葉を盛んに食べる)
苦菜秀
くさいひいず
(ニガナが生い茂る)
[次候 5月26日~30日頃]
紅花栄
べにばな さかう
(ベニバナが盛んに咲く)
摩草死
びそう かる
(強い日差しで田の草が枯れる)
[末候 5月31日~6月4日頃]
麦秋至
むぎのとき いたる
(麦が熟す季節となる)
小暑至
しょうしょ いたる
(暑さが厳しくなってくる)
最後までお目通し頂き、有難うございます。
足元のマナーと対策をしっかりとして、これからの季節を、爽やかに楽しみたいものですね♪
ユウキアユミワールドアカデミー
校長 由結あゆ美