2022年9月23日

【2022年お彼岸】今年の秋彼岸は9月20日～26日。彼岸（ひがん）と此岸（しがん）とは？

「彼岸」とは、秋分の日を中日とする前後7日間を指します。2022年の秋彼岸は9月20日～26日まで。

仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸（ひがん）といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸（しがん）といいます。

そして、彼岸は西に、此岸（しがん）は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分（しゅうぶん）と春分（しゅんぶん）は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになったとも言われています。

だから、この時期にお墓参りをするのですね。

また、お彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。

日本は、基本的に、森羅万象生き物すべてに神が宿ると考える「神道」を土台にした仏教国です。ですから、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈り、ご先祖様に感謝する気持ちにもつながり、この習慣が生まれたのです。

雷乃収声
かみなりすなわちこえをおさむ
(雷鳴が聞かれなくなる)

雷乃収声
らいすなわちこえをおさむ
(雷鳴が聞かれなくなる)

蟄虫坏戸
むしかくれてとをふさぐ
(土中の虫が穴をふさぐ)

蟄虫坏戸
ちっちゅうこをとず
(土中の虫が穴をふさぐ)

水始涸
みずはじめてかるる
(水田の水を抜き、収穫に備える)

連綿と続く命の先に、私たちが生かされていることをより深く意識し、感謝する「お彼岸」。大切に過ごしたいと思います。

ユウキアユミワールドアカデミー
クォンタムヴォイスアカデミー
校長　由結あゆ美

【2022年 お彼岸】今年の秋彼岸は9月20日～26日。彼岸（ひがん）と此岸（しがん）とは？