【本日は中秋の名月】なぜ「旧暦8月15日」の満月だけ「中秋の名月」として有名なのでしょうか
皆さま、おはようございます。
「美」プロトコール・マナー講師 由結あゆ美です。
本日は中秋の名月。「中秋の名月」は必ず満月とは限りませんが、満月にかなり近いことは確かです。しかし、満月は毎月一度はあるもの。それなのに、なぜ「旧暦8月15日」の満月だけ「中秋の名月」として有名なのでしょうか。
その理由は「この頃の満月が、一年の中で一番美しく見えるから」なのだそうです。
中秋の名月が美しい理由その一は、“月の高さ“
月は一年間を通してみられますが、高さが変わっていきます。
最も低いのは夏で、逆に高いのが冬です。
月が地表に近い夏は、地上の明かりやちりに邪魔されて、ぼんやりとしか月が見えません。
逆に冬は高すぎるので、お月見をするにはかなり上方を見上げなければなりません。
月がちょうどよい高さにあるのが、春と秋なのです。
中秋の名月が美しい理由の二つ目は、“空気のきれいさ”です。
春は花粉や黄砂が舞う季節。また、春と夏は水蒸気の量も多く、空がかすみやすいのです。
せっかくちょうどよい高さにある月も、春は「朧月夜」とも呼ばれるように、ぼんやりとしか見えないことが多いのですが、その点、秋は空気が澄んでいる季節。
気候の点から見ても、暑さが和らいできたころなので、外でお月見をするには適温です。
中秋の名月を鑑賞する習慣は、すでに唐代の中国で行われていて、野菜や果物などを供えて月を拝み、鑑賞したという記録が残っています。
これが、平安時代頃に日本に伝わり、当初は貴族階級の間で名月を鑑賞していましたが、やがて一般庶民にまで広まって全国的な行事となりました。
ユウキアユミワールドアカデミー
代表 由結あゆ美
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